日本語版姉妹プロジェクトについてのよしなしごと
(w = Wikipedia, wikt = Wiktionary, b = Wikibooks, q = Wikiquote, s = Wikisource, v = Wikiversity)
ウィクショナリーとウィキブックスの RC を見て回るついでに、他の姉妹プロジェクトを一通り見ている。なんだか最近、全体的に活動量が落ちている気がする。b や n はもう少し固定メンバーがいたと思うんだけどなあ。b は他人事じゃないけど。まあ、統計をみると w も少し減っているようだ。
プロジェクトの性質としては、w, wikt, q, s は活動が単発的でも構わない。もちろん活発な方がいいけど、構造単位が項目だし、即時性も必須ではない。b や v は、項目間で構造化されなければならないので、マリンスノーよろしく編集を重ねれば良いというわけにはいかないから、もう少し計画性がいるけど。
で、活動量が減って問題なのは n だ。n はニュースサイトを名乗っているので、最新のものを提示し続けなければならない。常時性みたいなのが必要なわけ。いろいろと可能性はあるんだろうけど、n は単にニュースの切り貼りをちびっとずつやっていても、存在価値がないのです。
蓄積型の便利さはあると思うんだけど、過去のことは n には投稿できないと自らが規定している。切り貼りニュースなら元の新聞などのサイトを見れば良いし、まとめサイトならコメントをつけられるサイトの方がよい。単発の短いニュースだったらツイッターなどの方が影響力がある。特化したニュースサイトもいろいろあるしね。
オリジナリティとか量とか質とか、何かウリがないと、閲覧する人はいない。閲覧する人がいなければ書く人もいなくなる。n にはだいぶ前に2報だけ書いたけど、n に投稿しようとするインセンティブが働いていないです。n の中の人はウリについて本腰入れて考えないとヤバイですよ。徹底的にウィキペディアと連携するとかね。
一番 RC が流れていないのは v。正直、v は日本語版では時期尚早だと思う。全体のビション見えている人はいないように思うんだけど、どうなんですか。わたしも全然見えてない。v は締める(beta.vへ移行)提案も考えたけど、ある程度のコンテンツがあるし、過去の m:PCP を見て、通らないと思ったので止めました。無理そうなことに労力を使いたくない。締めても、ちょっとすっきりした、ということでしかないし、締めた後の再建が期待できない。wikt のときとは違う。やる人がいれば止めませんが。逆に盛り上がってくれるなら、その方がもちろん、うれしい。
q と s は活動量が少なくても存在価値はあると思う。他のプロジェクトと補完的に提携すれば便利だし、マリンスノーでもゆくゆくはつもりにつもる。もちろんスコープ打ち立ててガシガシ進めればそれもいいけど。wikt はがんばりますよ。
b はですね、まあ、考えてます。でも今は wikt に集中してて、手がまわらない、というイイワケ。b はむしろ書籍化に一番近いプロジェクトだと思う。構造化しているので、切り出しの範囲がはっきりしているから。そんなわけで、夢は Wikijunior で書いたものを冊子にすることです。
よしなしごと。
ウィキペディアンがウィクショナリーに参加したとき戸惑う原因とその対処について2
日本語版ウィクショナリー (ja.wiktionary.org) 関連についてシリーズで文章を(思いつきで)書いてます。このブログで書くことは個人的なものであり、日本語版ウィクショナリーの公式見解とかそういうのでは一切ないので、そこのところ何卒。
前回、ウィキペディアからウィクショナリーに参加したとき戸惑う理由について考察しました。ウィキペディアとウィクショナリーは内容以外はほぼ同じであるため、内容まで同じと錯覚してしまうことが原因だろうと。例えば韓国のソウルに行けば(看板がないとして)町並みや歩いている人も日本とそっくりなので、思わず日本語で話しかけてみると韓国語が返ってきてびっくりする、みたいな感じでしょうか。
解決は「参加者にウィクショナリーについて知ってもらう」ことにつきます。ウィクショナリー側としては、いかにわかりやすガイドブックや見本やチュートリアルを用意するかということになるかと思います。すでにウィキペディアに参加している人と、最初からウィクショナリーに参加する人を考えると、おそらく前者の方がだいぶ多いでしょう。また、前者に対する用意は、後者に比べ少なくてすみます。いわゆるWeb2.0プロジェクトは参加者の確保が非常に重要ですが、ウィクショナリーとしてはまずはウィキペディアン向けの用意をするのが効率がよいと思います。
ウィクショナリーについて3
EasyTimelineを使ってPortal:生物学にリンク付き生物学的階層性の表を作ろうと思ったのだけれども、Unicode未対応で漢字の表示ができない。残念。普通のテーブルだと、ちょっとなぁ。。
ウィキペディアンがウィクショナリーに参加したとき戸惑う原因とその対処について
日本語版ウィクショナリー (ja.wiktionary.org) 関連についてシリーズで文章を書いてます。このブログで書くことは個人的なものであり、日本語版ウィクショナリーの公式見解とかそういうのでは一切ないので、そこのところ何卒。
前回はウィクショナリーというプロジェクトができた経緯を、推測を交えつつ簡単に書きました。今回は、ウィキペディアからウィクショナリーに移行したとき戸惑いやすいところを書いてみようと思います。いざ投稿しようとすると、ウィキペディアに慣れているひとは戸惑うのです。何故か?
と、その前に、ウィキペディアとウィクショナリーで同じところを挙げておきましょう。ベースの部分はまず、ウィキメディア財団のプロジェクトで、財団のサーバで動いていて、MediaWiki を使っていて、GFDL (+CC) で配布されています。削除、ブロック等の運営方針もほぼ同じです。ただしウィクショナリーはウィキペディアほど成熟した、あるいは煩雑な方針化はされていないものが多いですが(管理者任期と Transwiki についてはウィクショナリーの方が進んでると言えます)。
いざ参加しようとすると、同じスキンを使ってますし、ウィキ文法も同じで同じように編集できるし、ウィキペディアと同じように運営されているので、これが逆に混乱を招くのでしょう。つまり、無意識的に、内容についても似たようなものだ、という錯覚が起こり、それに戸惑う。
(つづく)
ウィクショナリーについての概要
さて、ウィクショナリー (主に日本語版の。ja.wiktionary.org) についてシリーズで文章を書いてみます。目的は第一に自分の考えをまとめることですが、同時にウィクショナリーについて知ってもらい、興味をもってもらえたらとか思ってます。それから、このブログで書くことは個人的なものであり、日本語版ウィクショナリーの公式見解とかそういうのでは一切ないので、そこのところ何卒。対象読者には、ウィキペディアで調べものをしたことはあるし、ウィキペディアが誰でも編集できる百科事典であるくらいは知っているけど、ウィクショナリーについては聞いたことがない、くらいの人を考えています。仮想普通人を作成するとそのくらいが妥当だと思うので。
ということで、まずはウィクショナリーとはなんぞ、というところから簡単に説明してみます。ウィクショナリーはウィキペディアの弟(妹)分といったところです。ウィキペディアは百科事典で、ウィクショナリーは辞書担当です。ウィキペディアには他にも姉妹プロジェクトがいくつかありますが、ウィクショナリーはその中で一番最初(2002年末)に誕生したプロジェクトです。細かいデータはwikipedia:ウィクショナリーを参照してください。
ウィキペディアはいろいろな情報をとりこんで発展していくプロジェクトですが、ウィクショナリーも同じです。いろいろな言語のいろいろな語彙を収録していく辞典です。ウィキペディアだけじゃ駄目なの?という疑問もあるかもしれません。ある程度は、ウィキペディアでもウィクショナリーの代わりをすることができると思います。でも、やはり百科事典では辞典に届かないところがあるのです。例えば、例文や活用、訳語の羅列を百科事典のなかでやるのは、体裁的にも利用者的にも難しいです。実際、ウィクショナリーの項目は、内容も様式もウィキペディアの項目とはずいぶん異なるものになっています。あとで触れるつもりですが、これがウィキペディアからウィクショナリーに参加する際の大きなハードルの一つになっています。
ウィクショナリーがスピンアウトしたのは2002年末のとこで、その時の事情は知らないのですが(私がウィキペディアに参加したのは2004年1月、ウィクショナリーに参加したのは同年5月)、辞典的内容を記述する需要と、それを百科事典ですることに対するコンフリクトなどがあって、ウィクショナリーが作られたのではないかと推測します。
ウィクショナリーについて1
ふ−むふむふむ、サッカーW杯予選はバーレーンを下して暫定首位か。。
やあやあ、まだまだ3月のニュースを読み続けている電気山羊です、どうも。今週末はGoogleリーダーはほぼタイトルのみを斜め読みしている状態ですが、道半ば。ようやく4月分に移り、エイプリルフールネタを読んで真に受けて驚いたり。中身がいっぱいの冷蔵庫に新たな食材を入れるには、消費の回転をあげるだけでは駄目みたいです。さて、どれを切るかな。ちょっと経済系とライフハック系のニュース・ブログが多すぎるか。